105. 本格派・気仙沼弁---21 (1999.6.15)

近頃いただくメールの最後は「ほんでまだねぇ〜」でしめる方が増えた。
「よた話」を読んでくださっていることを知り、赤面している。
意外な方が読んでくださっている事を知ると、インターネットのすごさにあらためて気づく。

さて、「男は、おどごらしぐ(男らしく)・ほんで! も使うことも書いてほしい」というアドバイスを受けた。
なるほど、たしかにそうだ。
「ほんでねぇ〜」は、親しい感情をこめて使うが、いわゆるビジネスライクに使う時は「ほんで」で切ってしまってよい。しかし女性が「ほんで」と言うと、たくましすぎて敬遠されるから難しい。

気仙沼では(特に法事などでは)、男と女の役割が明確に分かれる。
男性は表舞台で、女性は裏方に徹する。
自宅で通夜を行い、大勢の人が集まるから、女性は食事を作り、お茶を出したり、片づけたりが繰り返される。料理の出来・不出来がこういう場で評価される。
ここでの私は、かなり小さくなっている。

さて、前回の「おごご」は、「漬け物」のこと。
自分の家で漬けた「おごご」持って、「おぢゃこ」しに行くようになれば、気仙沼の奥さんとして、一人前になった証拠である。
あ〜、うちの親も私をそのように育てたつもりだったらしいが、人生、どこでどうなるかは、わかりません。

つづく...