気仙沼の知名度は高い。
テレビの「ふかひれ番組」には必ず出るから、ご覧になった方も多いだろう。
しかし、「どこにあるのか知らない」という人も、これまた多い。
いかん。
きちんと説明しなくては。
まずは、東北新幹線で「仙台」まで行く。
2階建てMAXに乗るもよし。所要時間はおおよそ2時間、快適な旅が期待できる。
さて、問題はここから先だ。
仙台から気仙沼への直行「気仙沼線」は、日に2本しかない!
驚いてはいけません。地方はこんなもんです。
むしろ、2分後には次の電車が来る「山の手線」の方がたんまげるおん(驚くよね)。
私が実家に帰る時には、もっぱら17:17の「快速・気仙沼線」を利用する。
もう1本は、仙台発8:51だから、東京を7時前には出なければならない。
その2本に間に合わない場合は、仙台より先の「一ノ関(いちのせき)」まで行ってしまう。
東北新幹線が開通した頃、仙台の次は、一ノ関だった。
それから数年もすると、間に「古川」「くりこま高原」と2つも駅が出来た。
地元住民の切なる願いが通じた。
さて、一ノ関で降りたら、「JR・大船渡(おおふなと)線」に乗る。
これも本数は限られ、多い時間帯でも1時間に1本程度。
時間があきすぎると思った時には、JRは断念して、おもいきって改札を出てしまおう。
そして「岩手交通の急行バス」に乗る。
一関市は岩手県、気仙沼市は宮城県だ。
お手元に地図があったら、ご覧いただきたい。
気仙沼は、岩手県に含まれるのが自然の形だ。それが強引に宮城県に属している。
それには歴史的背景があり興味深いが、また後日にしたい。
さて、急行バスを利用すると、70分で気仙沼に到着する。
気仙沼線が開通する前(昭和50年の始めまで)は、仙台に行くためには、必ず大船渡線を利用した。
大船渡線には、修学旅行・県大会といろいろな思いでがつまっている。
誰が言ったか知らないが、気仙沼で有名な話をひとつ。
------知り合いの知り合いが、仙台さ行くどぎの話だぁ。
汽車に乗ってだっけ、とじゅうで、寝でしまったんだど。
あっと思っておぎだっけ、車掌さんが「まだ〜、まだだ〜」と言うんだどっさ。
ほんだがら、まだ寝だのっさ。
次に目がさめだっけ、「もすこし〜、もすこし〜」って言うんだど。
ほんで、も少しだな、ど思ってだっけ、まだウトウトってなったのっさ。
したっけ「こごだ〜、こごだ〜」って言うがら、降りだっけ、「小牛田」だったのっしゃ(笑)
「まだ〜」は、「真滝(またき)」駅
「もすこし〜」は、「石越(いしこし)」駅
「こごだ〜」は、「小牛田」駅のこと。
さて、スタッフ君が愛読している推理作家の西村京太郎さん、大船渡線か気仙沼線をトリックに使った小説を書いてくださいな(って、これを読んでいるはずもないのだが)。