34. ボーリング大会 (1998.12.19)

ボニート忘年会でボーリングをやった。
ボーリングは苦手なのに、なんだかやりたくなって、提案してしまった。
後になって、なぜ、そんな提案をしたのか、後悔する。

私は、「ナ・カ・ヤ・マ 律子さん♪」世代だから、日本中、ボーリングブームだった。
ならば、「うまいのか」と期待されそうだが、まったくいかんのだ。

豪速球をなげるスタッフがいる。
カーンと音がして、ピンがはじけとぶ。見ていて、気持ちがいい。
正反対に私のボールは、遅い。
ゴロ〜ン・ゴロ〜ンと転がり、ピンに着くまでに「眠くなる」そうだ。
ピンは、1本倒れ、また隣が倒れ、ドミノ倒し。
しょうがないので、ハンディをたくさんつけてくれた。
「そんなに、いらない」と申し出たら、「それでは、ゲームがつまらなくなる」と言う。
喜ぶべきか、悲しむべきか....。

ゲームは、3ゲーム行い、ハンディを含む最高得点者が優勝。
ところが、2ゲームが終わったところで、一人が優勝確実になった。どうあがいても、他の優勝はありえない。
「それでは、つまらない」ので、若干のハンディ修正が入り、決戦となる。ごくわずかではあるが、全員に優勝の可能性を残して、3ゲーム目が始まった。
皆、気合い充分だ。闘志みなぎるボーリングが始まる。
すると、なぜか本命が自滅、2番手も自滅。3番手、4番手も、たいしてふるわない。

私は、淡々となげ続けた。というか、誰も私を注目しなかった。
いつものように、マイペースで、ガータを出したり、かと思うとドミノ倒しで、9本倒れたりする。
結果は「ビリ」だ(それは、予想通りらしい)。
それにハンディを加算したら、な・な・なんと「優勝!」してしまった。

いやいや、ハンディは、公平だ(と思う)。
私が優勝するとは、誰も予想しなかったからね。
私が「大穴?」と聞いたら、
「中穴くらい。でも、たぶん誰も買わない」などと言われ、「それを、大穴と言うんじゃないんかい?」と思ったが、ま、優勝したので、広い心でいこう。

自分で言うのも何ですが、勝因は、邪念を捨てたボーリングだね。
気楽になげて、楽しんだ。
そうしたら、3ゲーム目が最もよかった。ちなみに3ゲーム目が最もよかったのは、私だけだもんね。
他の連中は、チャンスがあるから、欲が出たんだな。

ということで、大変、申し訳ないが、優勝賞品の「ドリームキャスト」をゲットし、いい年末を迎えた。
皆の悔しがる姿をお見せしたいものだ。