気仙沼弁ではフツーに使っていることが、案外と謎だったりするらしい。
例えば、「寝で起ぎる」は、寝るのでしょうか? 起きるのでしょうか?
「寝で起ぎる」は、別に普通に「寝る・そして起きる」という意味で、気仙沼人にとっては、「なして、これがわがんねべ?(なぜ、こんな当たり前のことがわからないのだろう?)」と思うわけだが、だったら「寝る」だけで良さそうなもの。
「寝で起ぎる」には「寝て、そして起きたら元気になる!」という意味を含んでいる。
どちらかというと「寝る」よりも「起きる(元気が出る)」に意味がある。
クヨクヨ悩むことがあったら、「寝で起ぎろ!」「治っから」
眠ることは元気の源。
身体的に疲れている時だけではなく、精神的に疲労してしまった時にも
「こんでわがんね。寝で起ぎっからっサ」そうすれば頭もスッキリいたしましょう。
この言葉があるから、気仙沼人は明るい!
寝たら起きる。ころんだら立ち上がる。
なんと申しますか、「寝で起ぎる」は誠にポジティブな言葉であります。
ポジティブでありながら、それでいて「疲れたら休むといい」というやさしい気遣いもある。
「寝る・そして起きる」どうです? いい言葉だっちゃ?
次回は、「あったげ寒い」は、暖かいのでしょうか? 寒いのでしょうか?