215. 台風15号の中で... (2001.9.11)

また、やってしまった。
ころんだのではない。銀座駅で逆行きの電車に乗ってしまった。

慣れた駅なので、つい気を許した。
地下鉄・丸の内線乗り場、アナウンスが「荻窪行き〜」と言うのを「しめしめ」と思い、ほくそ笑んだ。
「新宿行き」に乗ってしまうと、事務所のある「西新宿」まで行かない。
「荻窪行き」ならば大丈夫。

その電車は珍しくすいている。
「ラッキー♪ 座れる」
デーンと座って、本を読むのに夢中になっていると「東京〜〜東京〜」という聞き慣れないアナウンス。
「ん? え? ここはどこ?」
やってしまった。新宿と逆方向の「池袋行き」に乗っていた。

強烈に方向音痴だ。
右と思えば、間違いなく、それは左にある。
しかし、本人としては、自分の方向感覚に自信を持っていたりするから、手におえない。

いくつも失敗談はある。が、今日はその話ではない。
「ろっ骨骨折」のあの悪夢から、今日が3週間目にあたる。

医師から「若い人で3週間、年寄りで4週間はかかる」と言われたのをアチコチで言いふらしてしまった。
よって、皆々様から、「オヤマさん、治ったか?」というメールが届く。
「3週間で治るか?」に賭けようという話もあったらしいが、「治らない」ということで一致し、成立しなかったようだ。当の本人も「治らぬだろう」と弱気であった。

本日、台風15号の影響で暴風雨である。
こんな時は、古傷も痛むに決まっている。
そのせいでもなかろうが、骨折跡はまだ痛む。
実は、先週のうちに医師から「3週間で治る見込みなし」の状況を聞かされ、次の診察日は、来週の火曜日、つまり怪我から4週間目ということになっている。

あと1週間で4週間目。
「その間に治る見込みは薄いのではなかろうか?」とさらに弱気。
おそらく、少々、お年を召した医師は、「Tシャツと短パン」の私を、ことのほか若者と見たに違いない。
あとで実年齢を見て、軌道修正したのだろう。
そして、私は同世代の皆様よりも、さらに骨が弱い(気がする)。
ふ〜・ため息も深い。

それにしても、あの悪夢の転倒の後遺症から、濡れた路上を歩くのが怖くてたまらない。
そろそろと足を運ぶ私の姿は、どう見ても70歳以上の「ババァ歩き」になっている。
それでも、転んではならじと、本日もババァ歩きで闊歩するゾ!

皆様もお気をつけて。

これを書き上げてサーバにアップしようと思ったら、ニューヨークで大変な事件が起きた。
まるで映画のような壮大な事故が起きてしまった。いったいどういうことなの?
テレビに釘付けになって離れられない。