161. 休日に限って体調を崩す謎 (2000.1.21)

集英社新書で、五木寛之さんの「知の休日」という本がある。
「知の休日」なんてタイトルは難しそうだが、サブタイトルに「退屈な時間をどう遊ぶか」とある。
「遊ぶ」という言葉には、めっぽう弱い。年中、遊びのテーマを追い求めている。
さっそく買って帰る。

すると、「そうそう、私も同じ!!」というくだりが随所にあって、おもしろい。
例えば、前にも書いたが、私は休日になると体調をくずす。
明日の休日は何も予定がない、としよう。
「わぁ〜〜〜い、何をしようっかな?」とワクワクしながら床につき、目をさますと体調がすぐれず、一日中、ゴロゴロしてしまう。もったいない。それが仕事開始とともに治る。う〜〜む。

この本にも「休みの日に限って体調を崩す謎」とある。おもわずニンマリする。
氏の分析によると「突然の心的弛緩にあったと思われる」そうだ。
つまり「過度の緊張の持続から一挙になにもしなくてよいというゆるみきった状況へ投げ出され、その劇的な落差が心身の安定を失わせる・云々」とある。

なるほど。
このことに気づいた五木さんは、「休日をただゆるみっぱなしですごすのはまずい」と言う。
「緊張から一目散に逃げ出さずに、新しい緊張感を用意すること」で快適な休日を過ごせるようになったようだ。

ふ〜む、納得する。
しかし、休日にも適度な緊張感を作り出せるかどうかは、別問題だな。
とスタッフ君に言ってきかせる。

するとスタッフ君は、「俺は、会社に行こうと思うと体調が崩れますよ」だって。
スタッフ君は、休日は、やたら早起きで元気なんだってさ。
(大きな声では言えないが、会社では、いつも、かったるそうにしているのに)。

「やっぱりオヤマさんは、仕事をやめると絶対・ボケますね」とやり返される。
「余計なお世話でぃ」と言いながら、内心、うなずいていたりする。いかん。気を付けなくっちゃ。