139. 大学生は学力低下しているのか? (1999.9.30)

新聞・雑誌のタイトルに「大学生の学力低下が深刻」という文字が目立つ。
本当だろうか?
にわかには信じがたい。
なぜならば、私達の時代もバカだった(笑)。

最近の方が、塾があるし、予備校も充実しているから、昔より頭が良さそうに思える。
ところが、進学に関係ない学科は、まったくと言っていいほど勉強しなくなるそうで、算数が出来ない私立文系学生なんかが増えたそうだ。

つまり、進学に効率的な勉強法を模索するあまりに、それ以外は切り捨ててしまうという策が行き過ぎた結果だと思われる。

私が高校の時、最も得意だったのは、やっぱり「音楽」だ。
特に「学年で1番」と先生に言わせたのは、「リコーダー(笛)の演奏」だ。
リコーダーで、モーツァルトかなんかを演奏するのがテストの課題で、結構、練習した。

次に得意だったのは、体育の中でも女子校にだけあると思われる「ダンス」。
私は、日本舞踊を習っているから、先生の振りをまねるのが得意だ。
サキちゃんは、私のことを当時流行の「ダンシング・クィ〜ン」と呼んでおだてた。

てなわけで、全然、進学に関係ない学科が好きだったなぁ〜。

得意ではないが、担任の先生が好きだからがんばったのは「化学」。
しかし、どんなに努力しても60点代しかとれない。
きっと、先生が嫌いだったら、赤点だったね(笑)。

数学は、実はそれほど嫌いではなかった。
「数学I」は、少しいい点数だった。
といっても女子校は数学の点が甘いから、あまり参考にはならない。

で、結局、何で受験したかというと、「国語・英語・日本史」の3科目で、これらは良くない。
「こんなテストで私を評価するなんてぇ〜(泣)」と、もがいてもダメ。
予備校にでも通って、効率のいい勉強をしたら、もうちょいとましな学校に行ったかもね、なんて言ってみるが、ま、楽しい高校生活を送ったし、東京にも出て来れたのだから、よしとしよう。

今でも、パソコンに向かうと、ビジネスに関係ないソフトに熱心になってしまうのは、その頃からの悪い癖だ。
偏差値世代に育ったスタッフは、「それがビジネスとどう関係するのか?」と冷ややかだ。
やっぱり偏差値世代は、効率よくやる点では優れているかもしれない。

それでも、小さい頃から塾だ・勉強だと言われて育っても、どうせバカならば、楽しくバカでいいんじゃないかな?
勉強が出来たからって幸せとは限らないよね(え? 負け惜しみにしか聞こえない。バレてますか)。