109. 本格派・気仙沼弁---24 (1999.6.27)

雨の日曜日。
外へ出る気力もなし。
あ〜あ、早く梅雨が明けないかなぁ〜。

梅雨が明けると、夏だ! 海だ! 気仙沼だぁ〜!

子供の頃、いとこ全員で海水浴に行った。
子供の数・約10人、付き添いの大人が数人。
父の会社の送迎用のマイクロバスに乗り、水着を着て、浮き輪を広げて、大谷海岸に向かう。

遊び方には、性格が出る。
内気な子は、砂場で山を作り、トンネルを掘る。
わんぱく坊主は、泳げないくせに、海に飛び込む。

わんぱく坊主のことを「せずね〜わらす」という。
「せずねぇ」はうるさい。
「わらす」は、子供のこと。複数形は「わらすだぢ」

「おらいのわらす、せずねぇくて、せずねくて、目ぇ、離せないのっさ」
(うちの子供は、わんぱくで、目が離せないんですよ)

実家から大谷海岸まで、車で20〜30分。
いとこが泊まりに来ると、何度も海に行く。

8月になると、気仙沼の海は「しゃっこい」(冷たい)。
水をかけあって、「しゃっこい・しゃっこい」(冷たい・冷たい)とはしゃぐ。

いとこ連中は、いい大人になった。
集まると、あの時のことを懐かしくかだる。

え? 夏なのに行くところがない?
ほんで、気仙沼さだいん(それならば、是非、気仙沼にいらっしゃいませ)。
気仙沼で会うべし。
ほんで、まだねぇ〜〜〜(See you!)

つづく...